雑談

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遅い物書きの生存ルートは

速く書けることは良く書けることに直結しないものの、書き終えて初めて、いかに修正し、あるいは破棄すべきかを的確に判断できるなら、速く書きあげて速く書きなおせることは物書きが備えるべき能力の一つに違いない。そして、かの的確な判断ができる能力を、...
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地獄で鞭を振るう者は

馬を鞭打つ者が落ちる地獄で彼に鞭を打つ者の顔は馬か、人間か。前者は報いとして出来過ぎている──報いによる免罪と赦しのシステムを地獄に持ち込むことで、地獄から解放される保証を得ようとする願いが、馬ないし馬面の執行人を描き出す。そもそも地獄は報...
ドール

次元の狭間でメガネを思う

アニメ的なメガネキャラとリアルなそれとの間に感じる違和感の原因のひとつは、前者でほとんど気にならない鼻が後者ではメガネによって強調されるからだ──アニメでメガネの存在を強調するために描かれる太く濃いフレームは、リアルな鼻の存在と所在を際立た...
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ヤバイ日本脱出

ある種の日本ヤバイ論者が軽々しく日本脱出を嘯くとき、彼ら彼女らの言動の誠実性はとたんに疑わしくなる。今日実感されるヤバみのある程度は世界的な傾向で、いっぽう、これに対抗する国民そして有権者の抑え込まれ方、切り崩され方に各国の独自性があらわれ...
雑談

接客神学と世俗化

客をぞんざいに扱ってみせる「イキリ」が涜神的な効果を狙ったものであるなら「お客様は神様」の理屈でそれを諫めることは難しい。その理屈が、厄介な他者である客の扱いを儀式化することで接客コストを軽減するための便法でしかないならなおさら、幼い反抗心...
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与党はずっと、だらしない

大昔の保守政党が見せたフトコロの広さみたいなものを懐かしみ、現状に「苦言」と称した泣き言をこぼしながらもなお、投票先を変えられない与党支持者らの有様は、端的にだらしないし、その意味では大昔からだらしなかったし、そんなだらしなさが招いたものこ...
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手を合わせる、黙祷を捧げる

死者に向け手を合わせること、黙祷を捧げることは、彼ら彼女らに対して生者ましてや他人である自分たちが直接何もできないこと、無力であること、死に対して謙虚であることの宣誓で、その後の振る舞いや言動すべてに、この真正性が試される──と私は考える。...
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結果は何もしてくれない

人が「備える」結果はたいてい失敗の方だから、ほんの少しの成功にすら備えがなかったばかりに、多少なり上手く運んだはずの取り組みが頓挫してしまうことは少なくない──冷静であること、慎重であることの意味が分からないまま、ただこれを装うためだけに、...
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新聞のジャーナリズムが機能するときもある

媒体としての新聞にとって、各社の色がある「ジャーナリズム」はブランドみたいなもので、媒体の価値が利用者数と利用者の均質性で決まるなら、価値を担保するのがそれであり、同時にこれを損ねるようなブランドであってはならず、価値を別の仕方で担保できる...
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読者の気持ちに寄り添った新聞紙面づくり

新聞の「腰砕け」で「両論併記」な報道のありようはしばしば政権への「忖度」などと評されるが、その記事がたえず窺っているのは読者の顔色ではないか。 「腰砕け」でない、「偏った」記事は、それが批判する与党だけでなく、彼らに投票し、または棄権するこ...
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