2023年3月の日記

20230327

マイナンバーカードのトラブルが本人確認周りで頻出すれば、渡りに船と言わんばかりに「生態認証」が提案されるだろう──指紋押捺制度である。

と思ったが既に顔認証が実装されており。

20230326

たかだか媒体業者の一部門に、ジャーナリズムはおろか報道の肩書すら重すぎないか──勤め人らのありように釣り合った名前が与えられてこその働き甲斐ではないか、と思える昨今だが、そんな働き方改革は当分、訪れそうにない。こんにち彼ら彼女らがになうのは、報道が望まれる時と場所と媒体に、「報道」の名で身を置き、占めることで、これを報道から護ることであるかのように見える。公然と行われる占有と排除の正当性は、「報道」の肩書が担保し、時間と空間にかさばりを帯びた人体が、その実効性を担保する。肩書を保証するための面倒な実務を生成AIが担うなら、今後人体はよりいっそうの実効性を求められる──そのとき彼ら彼女らの職を奪うのはAIでなく、より確かな実効性を期待できる別の人体だろう。

20230320

神が甘いロマンティストなら再稼働まで待たず、倫理的に厳格なら再稼働まで待つだろう。サディスト気取りの神は最初のうちだけ何もしないで飽きるまで見守り、まもなく嗜虐心を別の仕方で満たしたのち、十分に几帳面であれば、「それ」を、あとかたづけにかえるだろう。

20230312

本来なんらかの機能を担うはずの公共空間と建造物が「不当」に買い上げられ、取り壊されたのち、私有地化された空き地には、石がぞんざいに置かれている。こんにち各所にただよう機能不全感はたとえば、石から空き地、私的占有へと遡り、その「不当」性を経由して、公共が果たすべき役割を描き出す形で論じられるだろう。置かれた石の姿形を論じるだけにとどまる者らは、別の空き地に置かれた石である。

20230309

昨年末のchatGPT騒ぎを「ちょうどいい目くらまし」などと冷笑できた者が、かの界隈にどれだけいたのか──彼らなら当然、ファンネルでサイコミュを語るかのような浅い語りに憤慨すべきところ、案外ピュアな科学少年の着ぐるみを選んだもよう。

20230303

「厳格」の使用や解釈を厳格に行うからといって「柔軟」のそれを柔軟に行えるとは限らない──場面に応じた程度の差はあれども、言葉は等しく厳格に扱われ、「厳格」と「柔軟」が同じ場面で扱われるなら、求められる厳格性も同じはずだ。

20230302

件の作文AIに関して思うところがあり過ぎて文章をまとめきれない人間の物書きはたぶん少なくない──取るに足らない論点に至るまで列挙した挙句それぞれにコメントをつける労をいとわないAIに、「面倒だから書かない」人間性を対置してみせる差別化戦略ともいえよう。

20230301

所用で「稼働中の」WordPressが必要になり、とりあえず日記を更新する。

takahashiをフォローする
Takahashi.docx
タイトルとURLをコピーしました