毒舌の現場から

雑談
Steve RaubenstineによるPixabayからの画像

世の少なくない毒舌が、対象への観察と理解の上に成り立つ巧みなレトリックの構築物でなく、対象への執着心にかられるあまり思慮と注意を欠いたがゆえに起きる事故だとすれば、ある種の凄惨な事故動画が消費されるようにしてそれが「バズる」ことだってあるだろう。

あるいはそれを、レトリックなどという回りくどい代物でなく、触る者皆傷つける研ぎ澄まされた刃や針、寸鉄として、特に本人たちはイメージするかもしれない──この場合、ズバリ言っちゃう言論のアリーナは、凄惨ながらも刺激に満ちた様相を呈する。もっとも、普段は腹に隠し持った、触れるものの価値を致命的に毀損するそれは実のところ、文字通りの糞便に近い──誰もが公然と見せることなく、それでいて、つい口走ってしまう妙な魅力も似ている──とすれば、ある種の毒舌が垂れ流された場に現出するのは、凄惨ながらも気の毒な事故現場にちがいなく、ただ、バズらせる個々人の配慮と趣味はいっそう厳格に問われよう。

  • 「そういうの、お好きなんですか」的な趣味の話し。
  • 「小学男子ノリ」というよりもう少し幼い、端的に肛門期云々の話しでは、とも。

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